またしてもちょっと古めの映画をご紹介します。それは
「薔薇の名前」
ウンベルト・エーコ原作、ジャン・ジャック・アノー監督、 ショーン・コネリー主演の中世修道院サスペンスです。 原作は相当の知識がないと十分に楽しめないくらいに難しいのですが (それでも、書いてある内容はとっっっても興味深いです) 映画では、起こっている事件そのものを追う形で非常に分かりやすく 当時の知識層が物事をどう考えていたのかを浮き彫りにしています。 _________________________________________ ストーリー
北イタリアのベネディクト派修道院に、異端審問に関する会議の準備のため イギリス人の修道士バスカヴィルのウィリアムと見習い修道士アドソがやって来ます。 ところが、修道院に着いたとたんに相談事をもちかけられます。 写本の挿絵を描いていた若い修道士とギリシャ語の翻訳をしていた修道士が 立て続けに殺されたというのです。 事件の解明に乗出したウィリアムは、この修道院の真の秘密に肉迫してゆきます。 ____________________________________________
ところで、出演している俳優陣はハリウッドなどではあまり名前を 知られていない人ばかりなんですが、みなさんいい味出してます。 異端から回心したはずの修道士サルヴァトーレを演じた人などは 怪優と言えるくらいに怪しさ凶暴さ全開でした。 スキンヘッドの薬草担当の修道士はかなり不気味でしたね(^^;; それにも増して素晴らしいのは盲目の長老ホルヘ役の方です。 だいぶお年になってから俳優業に転向されたそうですが、 知を愛するあまりの妄執、老人の頑迷さを容赦なく演じていたと思います。 ちなみに、聖堂内で歌われるグレゴリオ聖歌は俳優陣のア・カペラ。 他にも写本を撮影用に実際に造ったりと中世の修道院のリアリティにこだわって つくられている映画です。本当のプロが手作りした凄い技が堪能できます。
20年前、映画館で見た自分を褒めてやりたい(笑) 今なら原作をきちんと読めるだろうか… テーマ:聖書・キリスト教 - ジャンル:学問・文化・芸術
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