プロフィール

神山 侑子

Author:神山 侑子
★★★★★★★★★★★★★

隅田川に架かる橋のたもとで
生まれ、湾岸で育つ。
現在は大根を栽培する地域に
暮らす37才。
職業はエンタメ系職人。

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Dove siamo? <ドーヴェ・スィアーモ?>
趣味的な映画や本の感想を綴るブログ。 現在は西洋のお坊さんに注目中。 もう自分がどこにいるのか分かりません。 ここはどこですか… Dove siamo?
薔薇の名前
またしてもちょっと古めの映画をご紹介します。それは

「薔薇の名前」

ウンベルト・エーコ原作、ジャン・ジャック・アノー監督、
ショーン・コネリー主演の中世修道院サスペンスです。
原作は相当の知識がないと十分に楽しめないくらいに難しいのですが
(それでも、書いてある内容はとっっっても興味深いです)
映画では、起こっている事件そのものを追う形で非常に分かりやすく
当時の知識層が物事をどう考えていたのかを浮き彫りにしています。
_________________________________________
ストーリー

北イタリアのベネディクト派修道院に、異端審問に関する会議の準備のため
イギリス人の修道士バスカヴィルのウィリアムと見習い修道士アドソがやって来ます。
ところが、修道院に着いたとたんに相談事をもちかけられます。
写本の挿絵を描いていた若い修道士とギリシャ語の翻訳をしていた修道士が
立て続けに殺されたというのです。
事件の解明に乗出したウィリアムは、この修道院の真の秘密に肉迫してゆきます。
____________________________________________

ところで、出演している俳優陣はハリウッドなどではあまり名前を
知られていない人ばかりなんですが、みなさんいい味出してます。
異端から回心したはずの修道士サルヴァトーレを演じた人などは
怪優と言えるくらいに怪しさ凶暴さ全開でした。
スキンヘッドの薬草担当の修道士はかなり不気味でしたね(^^;;
それにも増して素晴らしいのは盲目の長老ホルヘ役の方です。
だいぶお年になってから俳優業に転向されたそうですが、
知を愛するあまりの妄執、老人の頑迷さを容赦なく演じていたと思います。
ちなみに、聖堂内で歌われるグレゴリオ聖歌は俳優陣のア・カペラ。
他にも写本を撮影用に実際に造ったりと中世の修道院のリアリティにこだわって
つくられている映画です。本当のプロが手作りした凄い技が堪能できます。

20年前、映画館で見た自分を褒めてやりたい(笑)
今なら原作をきちんと読めるだろうか…

テーマ:聖書・キリスト教 - ジャンル:学問・文化・芸術

司祭 PRIST



随分、前に見た映画ですが、このブログに書かないで
どこに感想を書くのかという映画です。(なんのこっちゃ)
神様、「司祭の悩む姿がたまらない」などと思う不届き者をお許し下さい。
と、大っぴらに告解しておきます。

さて、リヴァプールの貧乏な教区に若いイケメン司祭が赴任してきました。
信徒の婦人会のみなさんにも受けがよい新任司祭は、主任司祭が内縁の妻を
司祭館に住まわせていることに反発したり、率先して教区の家庭訪問を
してみたりとやる気十分。ですが、カトリック地域の貧困とやる気のなさ
自分の情熱が空回りしていることに悩みます。
疲れがたまってきたある夜、グレッグはキャソックから革ジャンに着替えて
とあるバーヘ出かけました。そこは、いわゆる男が男を物色しに来るハッテン場…。 
新任司祭グレッグは実はゲイだったのです。

ある日、家庭内レイプされている少女の告解を聞いて、何とかしてやりたいと思うものの
守秘義務のために効果のある手を打つことができません。そうこうしているうちに
自分がゲイだということが地元で噂になって僻地に飛ばされてしまいます。
しかも、責任者の司教は豪華な内装の部屋で贅沢に暮らしている。
リヴァプールの教区民が貧しい生活の中で献金しているというのに(泣)
電話1本で老司祭を退職に追い込み、また若い司祭を簡単に左遷するのです。

グレッグは司祭だと云っても何もできない、しかし神から召されているという自覚だけはある。
神はいると確信していて、司祭をやるようにと言っているのは神だと”知っている”。
だから司祭をやめることはできない。
女の子を1人助けてやることもできず、キリストの磔刑像に妙な気になるゲイ、
なのに司祭をやれと神は云う。どうしろっていうんだ!! 

と十字架像に向かって祈りながら悪態をつくシーンがあります。
これは胸に迫りました。
何かを疑いなく信じている人よりも信じられない人の方が
より感情を揺さぶられるでしょうね。

とはいえ、冒頭の十字架で窓を破る老司祭や、貧しさを皮肉で笑い飛ばす
人々とその生活等、ところどころにイギリスらしいユーモアもあって
地味で真面目なだけじゃないんですよ。

好みは別れるでしょうけれども、オススメです。


グッバイ・レーニン!



観よう観ようと思っていた映画。
面白かったがチと長い。
お母さんが社会主義教育に傾倒しつつも恐れていたという
ところが、その年代の東ドイツの人達の偽らざる心情
なんだろうな…としんみりしてしまった。
お母さんにショックを与えまいと嘘をつき続ける息子の行為は
かつての東ドイツ政府が国民にしていたことと重なる。
きっと本人もそのことには気付いていただろう。
でも、どうしても旧東ドイツの社会主義は終わったことを
お母さんに言えなかった。ううう。
私ならどうしたかなあ…。 

でも監督、本題に入るのがちょっと遅くて疲れました〜。
30分くらい尺を短くできると思うですよーー。

テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

マッケラン氏の役者魂に涙



ヒュー・ジャックマンが観たくて、映画館に足を運んだ。
何しろX-MEN1で「あらー、好みが服着て歩いてるわー」と
惚れてしまったのだから仕方が無い。
このX-MENFinalDecision でもジャックマンのカッコ良さは
惚れ惚れするほどだ。ラストシーンなどは涙が出る。
この人は、女の人を愛している役が似合うなあ。
(ところでウルヴァリン、どうしてお葬式に出ないの?)

しかし、今回はマッケラン氏の悪の組織の総裁ぶりには涙を禁じ得ない。
あのヘルメットを冠ることにサーは抵抗がなかったのだろうか?
今時、日本の特撮ヒーローものにも出て来ないようなコスチューム。
生命保険のCMくらいでしかお目にかかれないような衣装だ。
その姿で敵陣に乗り込み、金属を操る様にサーの役者魂を感じた。
ああ、芸の道ってキビシい! (いえ、何もひっかけてないですよっ)

テーマ:映像・アニメーション - ジャンル:学問・文化・芸術

ダ・ヴィンチコード
みなさんこんばんは。
今日、月曜日だというのに仕事を休んで
観て参りました。『ダヴィンチ・コード』

うん。マァマァの出来ではないでしょうか。
ラングドン役がトム・ハンクスなので
原作の「イイ男で、売れっ子な大学教授で」という
トゥー・マッチさが消えていてイヤミがないです。
服はハリー・ツイードだったかどうか覚えてません。
なんか、どうでもよさげな服でした。

サー・ティービングいいなあ。
さすが、サー・イアン・マッケラン。
学者の狂気というか執念というか妄執というかーーが
原作以上に表現されていたと思います。
シラスは可哀想だったですね。
セルフ・ムチ打ち修行は原作読んで知っていたんですが
そのシーンになるたびに
もう〜やめときなさいってば、と思ってました(笑)
ヒドいよ、アリンガローサ司教。

知的な面白さでは原作の虚々実々、
人物の人間ぽさは映画に軍配を上げます。私は。
キャラクターについて原作はいささか
書き割りっぽすぎるように感じるところがあるんですが
(みんなかなりステレオ・タイプ。設定書みたい)
映画は生身の人間が演じることで説得力が出たようです。

カンヌでは不評だったそうですけど、こういうタイプの
映画って、評論家はもともとキライなんでは?
そいういう人たちはナウシカで安心しておけば
いいと思います。
(ナウシカは好きですが、あまりに映画界が宮崎さんを
 持ち上げすぎてて不気味)

テーマ:映像・アニメーション - ジャンル:学問・文化・芸術